もりのきBLOG「おそらくはそれさえも平穏な日々」 旅の家 北海道・小樽 杜の樹より

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雨あがる 22:29
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    大型連休の台風が過ぎると、一気に宿は人が少なくなる。
    あまりこういった連休は好きではない。
    平均的に人が来てくれた方が嬉しい。


    わりと雨が好きです。
    ていうか・・・雨も晴れも曇りも好きだ。
    もちろん雪も好きです。

    て、天候の話をするわけではない。
    で、何の話を書こうかとしばし考える。

    回顧録と言いながら、思い出をあまり書いていないことに気が付く。

    10年・・・というと「すごいですね」と言われるが、そんな風に思ってはいない。
    実際それほどすごくはないのだ。
    たった10年だ。
    10年以上宿をやっている人だってもの凄くいる。
    10年なんて、あっという間だった。

    10年前、宿屋をはじめた。
    その10年前は、結婚した。
    その10年前は、中学生で、全くと言って思い出せない。
    その10年前は、やっと日本語をまともに話せるようになったぐらい。
    その10年前は存在すらしていない。

    そんな単純な時の流れのほんの一部に過ぎない。


    雨も降る。
    でも必ずといって、雨はあがる。
    曇りだって、吹雪だってあった。
    もちろん快晴の日も。

    この10年だって、いい時もあれば悪い時もある。
    でも、あまり悪い時の記憶はない。
    何かが壊れ、何かを失い、取り返しの付かないこともあった。
    でも、「それもありだな」と思える。

    そんなものだ。

    宿泊ゲストも少なく、かみさんも体調を壊し仕事を辞め、ますます生活が苦しくなった時もあった。
    本心からやりたいことがあったが、いろいろな事情で断念せざるをえないこともあった。
    悔しさと、つかみどころのないやりきれなさと、先が全く見えない不安で寝られないこともあった。
    歯をくいしばって堪えたこともあった。

    でも、どうあがいたって、明日のことは不確定要素でいっぱい。

    いつか雨はあがり、日が射してくる。

    雲が消えていくように、いろんなマイナス要因も有耶無耶に消えていく。

    それに、快晴ばかりでは花は育たない。
    雨だって、雪だって、風だって必要なのだ。


    宿を続けていてよかった。

    今はそう思う。

    そしてこれからも、宿を続けていこう。
    きっと、次の10年後にも「いい天気だ!」といえるような気がする。
    雨と晴れと曇りの繰り返しの中で、ここでゆっくりやっていこう。
    丁寧に暮らしていこう。


    ・・・やっぱり思い出話にはならなかった・・・・

    「雨あがる」映画:小泉堯史 監督
    黒澤明 脚本
    山本周五郎 原作

    | Keep on walkin' 1999-2009 | comments(0) | posted by masa - -
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