もりのきBLOG「おそらくはそれさえも平穏な日々」 旅の家 北海道・小樽 杜の樹より

| CALENDAR | INFO | ENTRY | COMMENT | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | PICK-UP | OTHERS |
| The Otarunai Backpackers' Hostel MorinoKi |
ハルトナリのころ 22:47
0
     10月頃から徐々に宿は暇になってきて、12月1月は、旅人のいない日の方が多くなる。
      年末年始は宿泊業界の書き入れ時のひとつらしいが、私の宿は正直言って暇です。クリスマスやお正月などはどちらかといえば、カップルや家族のイベントなので、そんな時季に一人旅はしたくないのかもしれない。それでも、一人旅をするへそ曲がりはいるのもで、そんな旅人とのんびり酒を呑むのも楽しい。
     そんな風に徐々にスピードを緩め、ギヤも落として、そろそろと徐行運転状態になっていたのに、2月になると、一気にアクセル全開で走ることになる。
     それは「雪まつり」である。
     夏は、6月頃から徐々に忙しくなるのに、この雪まつりシーズンは、一気に来る。それまで連日誰もいなかった宿が、満室状態。ギヤチェンジもする暇なく、走り回り、約2週間でパタリと止まる。
     やっと、終息を迎えてきた。また、静かな日々が来る。そして雪解けの季節になっていく。
     もう、春が隣まで来ているのだ。

    2010年2月21日 杜の樹にて

    昨年まで、北海道新聞朝刊「朝の食卓」に約月1回コラムを書かせていただいていた。
    不定期ではあるが、そんな感じで文章を書きたいと思い立って、はじめてみました。
    月に1回ぐらいの割合で書ければと思っていますが、あくまでも不定期です。あらかじめ言い訳を・・・・
    | MorinoKi's Column | comments(0) | posted by masa - -
    日々是旅 10:13
    0
       「遠い太鼓に誘われて私は長い旅に出た」
        村上春樹著「遠い太鼓」の冒頭に記されているトルコの古い歌がある。
        韓国からの旅人が韓国語に翻訳されたその本を持っていて、久し振りに僕も読み直してみた。
        僕が遠い太鼓の音が気になりだし、旅に出たのは18の時である。もう四半世紀も前のことだ。自分捜しの旅とか、出会いを求めてとか、ここじゃないどこかへ行こうとか、そんな哲学的な話ではない。どちらかというと、物理学的であり、力学的であった。
       ひたすら南へ。地図で言うなら「下へ!」自由落下のような旅だった。
        18の世間知らずで恥知らずが、旅をして、いろんな町を見た。いろんな人に逢った。いろんなものを食べ飲んだ。そして、いろいろなことを知ろうとした。貪欲な旅だった。
        デジカメもなければ、パソコンも、ケータイもない時代だった。カメラは持っていたものの、フィルムが買えなかった。記憶はデータではなく胸に刻まれた。でも、いつしかそれも色褪せていき、消えていく。なんかそれでいいような気がする。
        本の最後に「そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ。」とある。
        未だ僕の中で太鼓が響いている。今でもぼくは旅をしている。この場所で。(旅の宿経営・小樽)
      2009年12月26日 北海道新聞(朝刊)「朝の食卓」 より
      今日(2009.12.26)の北海道新聞朝刊「朝の食卓」に掲載されたコラムの校正前の原稿です。
      これで最終回です。ありがとうございました。
      | MorinoKi's Column | comments(0) | posted by masa - -
      犬を飼う 08:27
      0
        今朝の北海道新聞「朝の食卓」にコラムが掲載されました。
        SH3C0229.jpg
         僕と妻の間にはいつも犬がいる。
         彼女(犬)と出逢ったのは、宿を始める2年前。生後2ヶ月にもなっていない子犬だった。元気に走り回る彼女を僕らは愛し世話をした。遊び、叱り、かわいがり、しつけをした。
         1才の時、古民家へ引越。2才の時、宿をオープン。3才の時、お婿さんにと子犬を連れてきたが、世話好きの彼女は、お嫁さんではなく、母親になってしまった。4才の時から、宿が忙しくなる。犬たちが目的で来る旅人も現れはじめた。
         朝夕の散歩が好きで、雨が降ろうが雪が降ろうが欠かしたことはない。お客さんが来ると元気いっぱいに吠える。皆ちょっとビックリするが、彼女らなりに精一杯の歓迎の挨拶をしてるのだ。たくさんの旅人にかわいがられ、写真を撮られた。
         7才の時、乳癌手術をした。食事がシニア食になったが、相変わらず元気だった。
         今年、宿と共に歩んできた彼女も12才になった。乳癌手術は4回もし、白内障や不整脈もある。後ろ足の関節が悪く、ふらつき足を引きずるようになった。
         それでも散歩は辞めない。それでも歓迎の挨拶は辞めない。それでも彼女は僕らに大切なものを与えてくれている。
         そして、今日も僕と妻の間には犬たちがいる。(旅の宿経営・小樽)
        2009年11月16日 北海道新聞(朝刊)「朝の食卓」 より
        今日(2009.11.16)の北海道新聞朝刊「朝の食卓」に掲載されたコラムの校正前の原稿です。新聞掲載とはちょっと違います。タイトルも掲載時には「犬」となっています。

        さて、この「朝の食卓」ですが、この12月で2年の契約が切れます。2010年から約半数が新しい人に変わります。こういった入れ替えは大歓迎で、新しい人が加わり、僕も楽しみです。
        後志版の「えぞふじ」から数えて、約3年間、北海道新聞に「書く」という機会を与えていただいたことに感謝しています。
        ま、あと1回あります。
        大切に書かせていただきます。
        | MorinoKi's Column | comments(2) | posted by masa - -
        年々歳々 23:01
        0
          「今日もたくさんの人がここを旅立っていきましたね。」と、一週間ほど宿を手伝ってくれている東京から来た女子大生が寂しそうに言った。昨夜知り合って楽しく談笑し、共に同じ部屋で寝ていた人が今日はいない。そして、また新しい人がやって来る。
           「まるで学校だね。入学と卒業の繰り返しだ。」先生は学校に残り、学生は出て行き入れ替わる。毎年の様に会いに来てくれる人もいるが、二度と会わない人もいる。
           ときどき昔を思い返す。あの先生は元気だろうか?あの教室から眺めていた町並みは今もあるだろうか?隣の席のあの子はどうしただろうか?あの銀杏はそろそろ色付いただろうか?
           記憶の片隅に残る映像は少しずつ色褪せていくが、今も同じように学校があるとそこはかとなく嬉しい。

           年年歳歳花相似
           歳歳年年人不同

           年々変化していくだろうが、この町もこの宿も変わらず同じようにここにあり続けたい。
           宿を始めてちょうど10年経った。はじめのころに来た旅人は今のこの町やこの宿をどう見るのだろうか?
           のんびりと旅していきましょう。ゆっくりと暮らしていきましょう。

           年年歳歳宿相似
           歳歳年年旅人不同

          2009年10月11日 北海道新聞(朝刊)「朝の食卓」 より
          これは校正前の原稿で、新聞掲載とはちょっと違います。
          | MorinoKi's Column | comments(4) | posted by masa - -
          海からの賜り物 22:56
          0
             「小樽の港に行きましたか?」と聞くと、かなりの確率で「いいえ」と答える旅人が多い。小樽に来て、運河までは行くものの、そこから先にある港には行かないのだ。海も車窓から見るだけで、終わってしまうことも多い。
             小樽は港町であり、海のある町だ。市内には9つもの海水浴場がある町はそう他にはない。寿司にしろ、運河にしろ、浮き玉から発展したガラス工芸にしろ、元は海に由来している。海があるからこそ、小樽という町があるのだ。
             そんな小樽でもっと海を楽しんでもらおうと、小樽運河クルーズが始まった。私も何度か乗せてもらったが、水面から見る小樽運河や港は格別な趣があり素晴らしい。
             また、今月23日は貯木場の跡地を利用して、いかだレースが開催される。制限時間内に決められた材料だけでいかだを作り、その後タイムレースが行われる。私は旅人を伴って過去2回出場しているが、実に愉快な大会だ。
             さらに、海の情報サロンの開設や子供向けの海の体験学習、アクアスロン(水泳とランニング)など、楽しい海のプロジェクトが企画実行されている。
             海から元気をもらい、心もカラダも町も笑顔になっていくような気がする。そんな小樽の海へ来ませんか?
            2009年8月18日 北海道新聞(朝刊)「朝の食卓」 より
            これは校正前の原稿で、新聞掲載とはちょっと違います。タイトルも掲載時には「小樽の海」となっています。
            | MorinoKi's Column | comments(0) | posted by masa - -
            | 1/8 | >>